寒風吹く中、下帯姿の僧が人々の安全、世界平和を願って水を浴びる水行大国祷会が、京都府福知山市菱屋町の日蓮宗・寶珠山常照寺(伊東徳彦住職)で18日に営まれた。日蓮宗の大荒行を終えた伊東住職が、ともに修行をした8人の僧侶と帰山して執り行った。
伊東住職は昨年11月1日から100日間、千葉県市川市にある大本山法華経寺の大荒行堂で修行した。世界三大荒行ともいわれ、行場では昼夜問わずの読経、一日3時間の睡眠と7回の水行などで心身を鍛えた。
修法師の免許皆伝には全5回の入行がいるが、修行の過酷さから次の入行には数年の間が必要となる。伊東住職は今回で第五行(500日目)を終え、成満奉告式も兼ねた。
多くの参拝者が見守るなか、9人は境内の行場へ進み、下帯だけの姿に。冷たい外気にも動じず、経を唱えながら、何度も水をかぶった。このあと本堂での祈祷に移り、宝剣伝授、帰山報告、特別祈祷などをした。
写真=水行をする伊東住職(正面奥)たち
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