よく働いてくれた道具や物への感謝を込めて、京都府福知山市正明寺の福知山淑徳高校(山口剛校長)で、「針供養の式」が営まれた。針供養の日にあたる2月8日に毎年取り組み、長年続く伝統行事となっている。
体育館で全校の式典があり、調理、福祉、アパレルファッションの各系列の代表者が登壇。針、包丁、人形劇の音響で必要なカセットテープに「ありがとう」と気持ちを伝えた。
このあと、衣装づくりをして折れ曲がった針などを柔らかいコンニャクに刺したものを、アパレルファッションの3年生8人が針塚に納めた。
ウェディングドレスや振り袖、ワンピースなど、さまざまな服を作ってきたという藤原さくらさんは「使っているうちに針にも愛着がわいてきて、折れると悲しかったです。針のおかげでたくさんの作品ができたので、3年間使ってきた感謝の気持ちを込めて納めました」と話し、静かに手を合わせた。
写真=感謝を込めて針塚に手を合わせる生徒たち
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