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両丹日日新聞2018年2月 3日のニュース

夜久野のソバ粉で新商品次々 農業振興団

そばそうめんを詰めた新商品 京都府福知山市夜久野町の農業生産法人やくの農業振興団は、地場産ソバ粉で新商品を次々に開発している。一昨年に東京都で催された食の見本市での新製品コンテストで、焙煎・粗挽きしたソバの実を麺に練り込んだ新感覚の商品が大賞を受賞。これを機に、全国展開する大型スーパーやコンビニなどの中元・歳暮カタログにも載り、売り上げを伸ばした。近く開催の今年のコンテストでは、初めて製造した極細麺で上位入賞を狙う。

 夜久野高原は霧が深く、昼夜の寒暖差が大きく、良質なソバが栽培されていた。そこで振興団では、香り高く、のどごしの良い、そば通が納得する麺をつくろうと栽培を復活させ、2010年冬に初商品「そば宝」を発売。香りの良さや食感が好評で、関東、京阪神の百貨店などにも販路を広げた。

 売り上げアップに弾みをつけたのが、関東をターゲットにし、「更科そば」を意識して開発した「京蕎麦 丹波ノ霧 焙煎粗挽きそば」。上品な丸みのある木製の容器に詰めた麺は、特製つゆにつけるのはもちろん、そのままか、塩を少し振りかけて食べてもおいしい。一昨年9月に東京ビッグサイトで開かれた食の見本市「グルメ&ダイニングスタイルショー」(ビジネスガイド社主催)の新製品コンテストのフード部門で、54点のうちトップの大賞に選ばれた。

 今年も2月7日から3日間開かれる同じ見本市でブースを構え、これまでの商品のほかに、新製品コンテストの対象となるギフト商品を出す。「極細のそばそうめん」(乾麺100グラム4束)と大賞を受賞した「京蕎麦 丹波ノ霧 焙煎粗挽きそば」(半生麺90グラム2人前×2)を詰め合わせたもので、値段は税別で4千円。

 そばそうめんは、そうめんの清涼感とそばの香りの両方を楽しんでもらおうと試行錯誤して生み出したもので、麺の太さは普通の半分以下。「のどごしはそうめんのようですが、ほのかにソバの香りが漂うのが特徴。ソバ粉も小麦粉も地場産を使い、今までにない食感に仕上がった」と上位入賞に自信をみせる。すでに製造を始め、夜久野高原の国道9号沿いの振興団事務所で販売している。

 これらの商品の原料となるソバは現在、50ヘクタールで栽培。このうち35ヘクタールは農家の支援策として休耕田などを活用して栽培してもらっている。

 中島俊則社長と営業担当の嶋田透さんは「商談では、他にはない個性のある商品の開発をバイヤーから求められます。都市部の老舗、手打ちそば店などに玄ソバの出荷もしており、生産量を今の倍の100ヘクタールに拡大するのが目標です」と話している。


写真=そばそうめんを詰めた新商品を手にする嶋田さん

    

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