京都府福知山市西小谷ケ丘、福知山公立大学医療福祉経営学科の学生が、市街地エリアの「防災まちあるきマップ」を手づくりした。市外出身の1年生9人が、昨春から暮らす福知山のまちに出て、見て、感じたことを地図に落とし込んだ。1日に活動報告会を開き、地域住民らにマップを披露して成果を発表した。
大学と市社会福祉協議会が取り組む地域連携事業の一環で、同学科の学生たちが、防災をテーマにした取り組みを進めてきた。市の防災ハザードマップがすでにあるため、市外出身の自分たちならではのものをと決め、福知山を知らない人をターゲットに、観光も盛り込んだマップにした。
活動報告会には、マップエリアの惇明地区の住民ら約20人が出席。学生たちは模造紙に手書きしたマップを見せながら、歩いて分かった見通しが悪い場所や危険箇所、AED(自動体外式除細動器)がある施設の密集ポイントなどを紹介した。
「災害時には携帯電話が使えない場合があるかもしれない」と、公衆電話の位置をピックアップ。昔の避難経路の案内看板があるが、その後の建築で現在は避難路がない状態になっている地点も拾い上げた。
発表を聞いた地域住民らは「うまくまとめていて、初めて知ったこともある」「自主防災組織に参加してもらえれば地域連携がさらに進む」と絶賛した。
1回生の岩瀬綾花さんは「もし地震があったときに観光客ら市外の人が避難経路の看板を見て進んでも、避難路がなかったらパニックになると思います」と話していた。
マップは住民からもらった意見を生かして改良を加え、17日に大学である地域連携学習の報告会で展示する。
写真=自分たちで歩いてつくった防災まちあるきマップを紹介する学生
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