京都府福知山市鋳物師町の老人会・高良会が、毎週火曜日に公民館に集まって健康運動をしている。地域に住むスポーツインストラクター浜野潤さん（69）の指導を受けて内容は本格的。「きつい」「しんどい」と言いながらも、心地よい汗を流している。

　自治会は市街地にあるが、少子高齢化の波が押し寄せる。外に出て体を動かすことで元気な毎日を過ごせるようにと、5年ほど前から続け、老人会員以外の住民も通う。

　健康運動は、毎週火曜日午前10時から高良厄除神社境内にある鋳物師町公民館で行い、12日は70歳以上の女性4人が参加した。

　最初に体脂肪率や骨密度などを調べてから体操へ。倒したストレッチポールの上に仰向けになり、体幹を鍛えながらのチューブトレーニングやダンベル運動をした。「広背筋を意識して。肩の可動域を広げるように」と浜野さんの説明に合わせて体を動かす。

　この日は、腹式呼吸を使うことで健康に役立つとされるスポーツ吹き矢に初挑戦。マグネット式の矢を点数を書いた的めがけて吹き付けた。最初は飛ばないこともあったが、日ごろから鍛えている成果もあって、すぐに慣れた。

　参加者は「家ではなかなか運動できないので、ここに来てやるのが楽しい」と口をそろえる。

　健康運動は地区外からでも参加できる。浜野さんは「健康の輪を広げていきたい。関心のある方はぜひ一度体験に来てください」と話す。


写真＝公民館に集まり、体を動かすお年寄りたち