本格的な鳥インフルエンザの流行期を前に、福知山市猪崎、三段池公園内にある市動物園(二本松俊邦園長)は、感染しやすいコールダックを屋外の飼育から鳥小屋での飼育に変えるなどの対策を取っている。
園では現在、鳥類35種約150羽を飼育。大陸からの渡り鳥から鳥インフルに感染しないように毎年、万全の対策を講じている。
今年も11月中ごろに、園内の車池広場周辺で放し飼いにしていたコールダック5羽とカルガモ1羽を広場内の鳥小屋に入れた。小屋の周りには金属製とナイロン製のネットを二重に張り、他の鳥との接触を防ぐ。鳥インフルの終息宣言が出される来年5月ごろから、再び放し飼いにする予定にしている。
ダチョウの仲間のエミューは、屋根のないオープンゲージの飼育舎からネットに覆われた飼育舎に移した。
フラミンゴやニワトリ、ペンギン、クジャク舎はすでに網を張るなどの対策を取っている。また園は野生鳥獣救護センターの役割も担うが、鳥類の持ち込みは来年5月ごろまで受け付けない。
今後は園の出入り口に消毒マットを置くほか、飼育員の鳥舎への入舎も靴底を消毒液に浸してから入るようにする。
二本松園長(72)は「大陸から野鳥が国内に飛来してくる時期になったので、これからもできる限りの対策を取って、感染を未然に防ぎたい」と話している。
写真=コールダックを入れた鳥小屋はネットを二重にして、野鳥との接触を防いでいる
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