京都府北部の冬季の道路安全確保へ向けて、府所有の除雪車65台の出動式が27日、福知山市牧の除雪機械管理車庫で開かれた。作業に協力する各地の建設業者の120台と合わせて配備し、国道175号など計156線、総延長約1480キロの除雪にあたる。

　出動式は府と福知山市が主催し、大江町河守中央の美河小学校2年生23人も参加した。児童を代表して稲上黎君が「みなさんが雪をどかしてくれるおかげで道路を歩けます」と感謝の言葉を述べ、除雪作業にあたる福知山建設業協会の米田洋一会長が素早い対応をする決意表明をした。

　府職員が除雪ドーザやロータリー除雪車などの説明をし、児童たちが体験搭乗。間近で動く大型機械の迫力に目を丸くしていた。

　昨シーズンの除雪実績は約1万4千キロ。府建設交通部道路管理課の千阪貞昭理事は「一気に寒くなり、府北部での積雪を心配していましたが、今のところは必要なく、無事に出動式の日を迎えられました。万全の態勢で除雪に備えたい」と話していた。


写真＝児童が大きな除雪車に乗り込み歓声を上げた