京都府福知山公立大学の学生が企画したプロジェクト「ふくちやま子ども食堂」が20日夜、福知山市蛇ケ端のゆらのガーデン内にあるアゲバンバンで開かれた。市内の小中学生6人が参加し、大学生と一緒に食事したり、勉強を教えてもらったりして、楽しい時間を過ごした。
発案したのは2回生の小林拓真さん。両親が共働きなどのため、自宅で1人で過ごす子どもが増えている現状を知り、家でも学校でもない場所に、子どもの居場所を作りたい−と考えた。これを実現するため、大学が学生発案の取り組みを募集し、それを支援するプロジェクトに応募した。
■アゲバンバンが場所と料理提供■
この企画が採択され、今年度はアゲバンバンのオーナー、仁木弥生さん(44)から店舗や食事の提供などの協力を得られることが決定。一緒に進めてきた2回生の佐々木祐奈さんのほか、1回生の10人もメンバーに加わり、開催に向けて準備を進めた。
また、孤食への対応というだけでなく、普段なかなか触れ合う機会の無い、大学生とつながれるコミュニティースペースになればと、子どもの参加に条件を設けず、市内の小中学生なら誰でもよいことにした。
初回の20日には中学生2人と小学生4人、大学生5人が参加。自己紹介のあと、仁木さんが手作りしたホワイトシチューなどを食べながら、スポーツや学校生活などの話で盛り上がった。
南陵中1年の井上真佑君は「勉強を教えてもらいたいと思って、参加しました。好きなバスケットボールの話もできたし、シチューもおいしかったです」と喜んでいた。
このあとも勉強を教えてもらったり、カードゲームで遊んだりして、3時間があっという間に過ぎ、解散時もみんな笑顔。送迎した保護者も、子どもの楽しそうな姿を見て喜び、大学生らに感謝の気持ちを伝えていた。
大正小学校4年の嫁田凛さんの母、智代さん(43)は「以前、小学校で娘が大学生から勉強を教えてもらう機会があり、楽しかったという話を聞いていたので、連れてきました。大学生との触れ合いが、良い刺激になれば」と期待していた。
■参加者を募集■
今年度の子ども食堂は今後、12月11日、同月25日、来年1月22日、2月19日、3月5日の計5回ある。各日前日の午後10時まで、参加者を受け付ける。
市内の小中学生のほか、保護者も参加できるため、子育てを語り合う場としても活用できる。午後6時から9時まで。料金は子ども200円、大人500円(いずれも夕食費込み)。
申込方法など問い合わせは小林さん、携帯電話090・1351・7943へ。メールでも受け付ける。
アドレスは、fukuchiyama.syokudo@gmail.com
写真=大学生との食事を楽しむ子どもたち
[PR]
株式会社両丹日日新聞社 〒620-0055 京都府福知山市篠尾新町1-99 TEL0773-22-2688 FAX0773-22-3232
著作権
このホームページに使用している記事、写真、図版はすべて株式会社両丹日日新聞社、もしくは情報提供者が著作権を有しています。
全部または一部を原文もしくは加工して利用される場合は、商用、非商用の別、また媒体を問わず、必ず事前に両丹日日新聞社へご連絡下さい。