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両丹日日新聞2017年11月25日のニュース

学生企画の「子ども食堂」 食事や勉強で交流

子ども食堂 京都府福知山公立大学の学生が企画したプロジェクト「ふくちやま子ども食堂」が20日夜、福知山市蛇ケ端のゆらのガーデン内にあるアゲバンバンで開かれた。市内の小中学生6人が参加し、大学生と一緒に食事したり、勉強を教えてもらったりして、楽しい時間を過ごした。

 発案したのは2回生の小林拓真さん。両親が共働きなどのため、自宅で1人で過ごす子どもが増えている現状を知り、家でも学校でもない場所に、子どもの居場所を作りたい−と考えた。これを実現するため、大学が学生発案の取り組みを募集し、それを支援するプロジェクトに応募した。

■アゲバンバンが場所と料理提供■

 この企画が採択され、今年度はアゲバンバンのオーナー、仁木弥生さん(44)から店舗や食事の提供などの協力を得られることが決定。一緒に進めてきた2回生の佐々木祐奈さんのほか、1回生の10人もメンバーに加わり、開催に向けて準備を進めた。

 また、孤食への対応というだけでなく、普段なかなか触れ合う機会の無い、大学生とつながれるコミュニティースペースになればと、子どもの参加に条件を設けず、市内の小中学生なら誰でもよいことにした。

 初回の20日には中学生2人と小学生4人、大学生5人が参加。自己紹介のあと、仁木さんが手作りしたホワイトシチューなどを食べながら、スポーツや学校生活などの話で盛り上がった。

 南陵中1年の井上真佑君は「勉強を教えてもらいたいと思って、参加しました。好きなバスケットボールの話もできたし、シチューもおいしかったです」と喜んでいた。

 このあとも勉強を教えてもらったり、カードゲームで遊んだりして、3時間があっという間に過ぎ、解散時もみんな笑顔。送迎した保護者も、子どもの楽しそうな姿を見て喜び、大学生らに感謝の気持ちを伝えていた。

 大正小学校4年の嫁田凛さんの母、智代さん(43)は「以前、小学校で娘が大学生から勉強を教えてもらう機会があり、楽しかったという話を聞いていたので、連れてきました。大学生との触れ合いが、良い刺激になれば」と期待していた。

■参加者を募集■

 今年度の子ども食堂は今後、12月11日、同月25日、来年1月22日、2月19日、3月5日の計5回ある。各日前日の午後10時まで、参加者を受け付ける。

 市内の小中学生のほか、保護者も参加できるため、子育てを語り合う場としても活用できる。午後6時から9時まで。料金は子ども200円、大人500円(いずれも夕食費込み)。

 申込方法など問い合わせは小林さん、携帯電話090・1351・7943へ。メールでも受け付ける。

 アドレスは、fukuchiyama.syokudo@gmail.com


写真=大学生との食事を楽しむ子どもたち

    

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