第27回福知山マラソン（福知山市など主催、実行委員会主管）が23日、京都府福知山市猪崎の三段池公園総合体育館近くを発着点に開かれた。定員1万人のフルマラソンには全国各地から9289人のエントリーがあり、そのうち7698人が出場した。時おり冷たい雨が降る天候となったが、選手たちは沿道の声援を受けながら、晩秋の丹波路を駆け抜けた。完走者は6903人（完走率89・7％）だった。フルマラソン総合の男子の部は、フルマラソン初出場のランナーが優勝を飾った。

　全国各地から集まった選手たちは午前10時30分、大橋一夫市長の号砲を合図にスタートした。由良川の音無瀬橋を渡り、地元の人ら大勢が見守る旧市街地を抜けて、新音無瀬橋を渡ったあと、右岸の府道を歯を食いしばって走り、大江町二箇下で折り返してゴールをめざした。

　スタート時は晴れで、気温は13度、風速は1・4メートルだったが、その後、冷たい雨が断続的に降る冬型特有の天気となった。

　フルマラソンで総合優勝したのは、男子が山本采矢さん（22）＝滋賀県大津市＝で記録は2時間27分42秒。女子は小林玲子さん（45）＝兵庫県伊丹市、グンゼスポーツ＝が2時間56分2秒で、福知山マラソン7回目の優勝となった。

　昨年優勝の川内鴻輝選手は5位だった。

　福知山市内の選手では、男子の1位が新発田秀明さん（42）＝三段池ＲＣ＝で2時間50分29秒。2位は大槻敏弘さん（41）で2時間56分51秒、3位は加藤孝幸さん（46）＝神戸地方法務局＝で2時間58分33秒だった。

　女子の市内1位は曽根千鶴さん（57）＝三段池ＲＣ＝で3時間40分19秒、2位は西田理絵さん（46）＝チームＧＫ＝で3時間43分14秒、3位が塩見光子さん（52）＝福知山ＪＣ＝で3時間43分46秒だった。


写真＝三段池公園をスタートする選手たち