京都府福知山市大江町佛性寺の日本の鬼の交流博物館で、昨年4月の「熊本地震」で大きな被害が出た熊本県熊本市・熊本城の鬼瓦の複製品6点が展示されている。複製品は、全国の鬼瓦製作者(鬼師)でつくる「日本鬼師の会」(菊地陽一郎会長、事務局・市役所大江支所)の会員たちが作った。7日まで展示し、今月中旬からは熊本城近くの観光施設「城彩苑」に並べる。
地震で熊本城は、石垣が崩れたり瓦が落ちたりするなど、甚大な被害が出た。鬼師の会は、熊本城の早期復興に願いを込め、城の鬼瓦の複製品を製作することを決めた。
8月29、30両日に鬼師の会の会員4人が熊本城に行き、特別に内部などを視察。この時に撮った鬼瓦の写真などを参考に製作にあたった。
製作したのは城の棟や入母屋部分などに取り付けられていた鬼瓦の複製品で、桔梗紋や細川九曜紋が入っている。会員6人が9月から、約1カ月で作り上げた。
鬼博では、過去に作った鯱瓦や8月に会員が撮った熊本城の写真も並ぶ。
菊地会長(53)は「(被災した)熊本城をテレビで見た時は大変なことになったという思いでした。一刻も早く再建してほしいというのが会員みんなの願いです。複製品を多くの人たちに見てもらいたい」と話している。鬼博は月曜日休館。
写真=鬼師たちが作った熊本城の鬼瓦の複製品
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