台風21号災害に見舞われた京都府福知山市で、市が被災者宅の健康調査訪問を始めた。床上・床下浸水家屋の消毒作業も行っている。
健康調査は27日に下天津、川北両地区で実施した。被災後5日が経ち、片付けなどで疲れがたまるころで、よく眠れているかどうか▽薬を服用している場合はちゃんと飲めているか▽食欲の有無−などの聞き取りを職員らがした。
被災者からは「眠りにくい」といった声があったほか、台風22号が接近している状況を不安がる人もいたという。
引き続き石原、土、大江町の被災者宅を訪れる予定。
消毒作業も市職員が手分けして各地区を回っている。
床下や玄関先などに、逆性石けん液を100〜200倍に薄めたものを手動噴霧器で散布。畳や床が上げられない場合は、床下の換気口などから噴霧している。
川北の大槻紀彦さん(48)宅は、床上10センチの浸水被害に遭った。1998年に今の家を建ててから、床上浸水はこれで3回目という。「水がつく地区と分かってはいますが、本当に嫌になります。片付けが大変ななかで、こうして消毒作業に来てもらえると本当にありがたい」と感謝していた。
写真=床上浸水した家屋の床下の消毒をする市職員ら(川北で)
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