台風21号で被災した京都府福知山市で、25日から災害ボランティアの受け入れが始まった。初日の現地センターにはボランティア27人が集まり、市内の2カ所で泥出しなどの作業をした。
自宅が床上20センチまで浸水した下天津の医師、渡辺正さん(49)宅には個人ボランティア12人が訪れた。
渡辺さん宅は築約120年の旧家で、由良川が近くを流れるが、周辺に堤防は無く、これまで何度も水害に遭ってきた。
ボランティアたちは、家屋の床下にたまっている泥をかき出すため、棚やテーブルなどの家財を運び出したあと、バールなどを使って床板をはずし泥出しをした。
仲間5人で参加したボランティアの井上則人さん(42)=大江町蓼原=も、これまでに2回、床上浸水被害に遭った。「今回の水害では自宅は大丈夫でしたが、少しでも役に立てたらと思い参加しました。これからもできるだけ協力したい」と話していた。
片付けに来ていた渡辺さんの父、功さん(82)は「たくさんの方に来ていただいて本当にありがたい」と感謝していた。
このほか、府職員15人が団体で石原の被災地に行き、一帯に大量に堆積した漂着物などの撤去にあたった。
■地元から募る■
市社会福祉協議会内の災害ブランティアセンターは、一日当たり40人を市内と近隣の在住・在勤者から募っている。活動の内容は、居住地内の泥出し、家財道具の搬出など生活復旧に関することに限定。
写真=渡辺さん宅で家財を運び出すボランティアたち(25日午前10時ごろ)
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