京都府福知山市は22日午後9時40分、土砂災害警戒情報が発表されたため旧市域、三和、夜久野地域に避難勧告を発令した。一部地域には早くから発令されており、勧告は市内全域に及んだ。

　最初の避難勧告は午後7時20分。牧川と土師川の流域に出した。台風21号による大雨の影響で、両河川の水位が氾濫（はんらん）危険水位を超え、今後も上昇する恐れがあるため。8時40分には大江地域にも避難勧告を発令した。更に9時15分には由良川中流域にも避難勧告を発令した。雀部、遷喬、佐賀地区の4366世帯1万53人が対象。

　牧川流域は上川口、下川口、金谷、中夜久野、下夜久野地区の1208世帯2680人。土師川流域は大正、雀部、上六人部、中六人部、下六人部地区の4023世帯8403人。大江地域は1945世帯4489人。

■21日から避難所開設■

　市は21日午後5時から駅前町の市民交流プラザなど広域避難所12カ所を開設。午後10時3分には、市長を本部長とする災害警戒本部を設置した。

　22日午前11時までに3世帯6人が避難。午後0時30分には、市全域3万6152世帯7万9144人に避難準備・高齢者等避難開始を発令し、市内49カ所全てに広域避難所を開設した。

　午後5時現在では、36世帯46人が避難。福祉避難所の三愛荘には1人が避難している。

　また裏山の土砂が家屋内に流入する住家被害が下天津で1棟発生している。（一部再掲）


写真＝土（つち）区では鉄製のゴミスーテーションが強風で倒れた（22日午後10時ごろ）