丹後半島の世屋高原、太鼓山高原、碇高原などを結ぶ丹後縦貫林道のリフレッシュ工事が、近く完了する。これを記念した「海の京都の展望台・縦貫林道ガイドウォーク」が11月4日に行われる。高校生や地元のガイドたちが案内をし、里山の秋の味覚も楽しめる。

　縦貫林道は旧丹後、弥栄、岩滝、大宮町と伊根町、宮津市の山間部に点在する集落を結ぶ延長約46キロの林間道路として、1969年から11年をかけて建設された。大内峠や成相山など見晴らしの良いスポットが多い道路でもある。

　完成後、年月を経たことで補修が必要な場所が増え、車の大型化への対応も必要になったため、97年からリフレッシュ事業がスタート。一部区間を通行止めにしつつ、20年かけて工事を進めてきた。先日の台風で被害を受けた一部区間を除き、主な区間が、今月で完成する。

　これを記念して、林道の沿線自然ガイド編集委員会がガイドウォークを企画。海を見下ろしながら森林浴をできるコースを設定した。ガイドナビゲーターを宮津高校フィールド探究部が務め、宮津世屋高原エコツーリズムガイドの会や地元の人たちがサポートする。

　行程は、午前9時に府立丹後郷土資料館（宮津市国分）へ集合して、成相山頂展望台から茗荷谷橋までの約10キロを歩く。その前後は貸し切りバスで移動して、成相寺逆さスギ見学、日本の里100選・上世屋集落散策、藤織り見学などをする。

　昼食は世屋高原家族旅行村しおぎり荘で「秋のお楽しみ」メニューを食べる。午後3時ごろ郷土資料館へ戻ってくる予定。

　参加出来るのは小学校高学年以上で、1人1千円。申し込みは11月1日までに、電話0772（68）1355、海の京都ＤＭＯツアーセンターへ。


写真＝丹後の海を見晴らしながら歩く