京都府福知山市三俣の土師川沿いにある畑に、海を渡るチョウとして知られる「アサギマダラ」が飛来している。近くに住む大槻晴子さん=三俣=が栽培しているフジバカマの特有の匂いに誘われ、羽を休めている。
アサギマダラはアゲハチョウほどの大きさで、名前は羽に浅葱色(薄い水色)のまだら模様があることが由来とされる。春に北海道などへ北上し、秋には沖縄や台湾へ南下する。その移動距離は2千キロにも及ぶとされ、フジバカマなどキク科ヒヨドリバナ属の植物を好む。
自宅でフジバカマを数株育てていた大槻さんは、「アサギマダラが好む花だ」と近所の今川丈夫さんから教わって興味を持ち、増やすことに。管理する畑で2年前から栽培を始め、挿し木、株分け、雑草取りなどの手入れをして今では30株以上に増やしている。
初めて飛来が見られたのは、昨年の10月8日。日に日に増えて60匹以上が飛来する日もあったという。今年も10月8日に姿を確認。大槻さんは、ほぼ毎日飛んでくるアサギマダラの優雅でのどかな動きに見入っているという。今川さんも、羽に福知山に来た日付をつけたりしている。
写真=飛来したアサギマダラを見つめる大槻さん(左)と今川さん
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