海を渡るチョウとして知られる「アサギマダラ」が、京都府福知山市多保市の六人部中学校(小島一英校長)に飛来している。中庭の花壇に植えたフジバカマに誘われ、花に止まっているのを教員が見つけた。
アサギマダラは羽を広げると10センチほどの大きさで、浅葱色(薄い水色)のまだら模様があることからこの名が付いた。春に北海道などへ向けて北上し、秋には沖縄や台湾に南下する。移動距離は2千キロに及ぶとされ、フジバカマを好む。
六人部中は、地域と学校との交流などを目的にフジバカマを栽培している舞鶴市の城北中学校から苗を譲り受け、7月に2年生の班長12人が花壇に約40株を植え、水やりなどの世話をしてきた。
苗はすくすくと成長し、背丈は1メートルほどになり、今月19日ごろに開花。特有の桜餅のような匂いに誘われ、25日から数匹が花に止まり羽を休める姿が見られた。
2年生の岸本好陽さんは「植えたときは小さな苗でしたが、大きく育って開花して良かったです。はるばる遠いところからアサギマダラがやって来てうれしいです」と笑顔を見せた。
写真=六人部中のフジバカマに飛来したアサギマダラ
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