福知山市民有志でつくる「ネパールの子どもたちを支援する福知山の会」(小滝篤夫会長)は今年もネパールの子に文房具などを贈るため、広く市民たちから鉛筆、消しゴムなどの提供を呼びかけている。会の活動に賛同する京都府福知山市土の建設業、HASI HAUS(ハシハウス・橋本工業)で25日まで受け付ける。
ネパールの山岳地帯にあるムスタン地区に支援物資を贈る取り組みは01年から始めた。当初は小滝代表(69)=観音寺=と福知山高校ボランティアバンクの生徒がしていたが、その後福知山の会が結成され、市民らの協力を得ながら靴や文房具などを集め、定期的に現地に届けている。
今回はムスタン地区の南にあるシャンという村の小中学校に新品の鉛筆、ノート、消しゴム、画用紙を贈る。ハシハウスなどにはこれまで、ノートや画用紙はたくさん集まっているため、現在は鉛筆と消しゴムの提供を求めている。
また1口100円のワンコイン募金も呼びかけており、募金で集まった浄財は、子らに贈る鉛筆1ダースと消しゴム、鉛筆削りの文房具セット(日本円で100円)の購入に充てる。
福知山の会では、小滝代表ら会員5人が10月13日にネパールに向け出発。15日に現地を訪れ、物資などを渡す。22日に帰国する。
ハシハウスでは、1階のアトリエで午前10時から午後5時まで文房具と募金を受け付けている。アトリエでネパールの女性自立支援団体WSDOが作った雑貨の販売もしている。火、水曜は定休。
小滝代表は「シャンは以前は隊商の人たちが宿泊することでにぎわった時代もありましたが、今は過疎化が進み、教育環境も悪いです。子どもたちに良い環境のもとで勉強に励んでもらえるよう、多くの人たちに協力してもらいたい」と話している。
写真=募金で購入した文房具のセットを持つシャンの小学生たち
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