京都府福知山市の大江山連峰が、秋の雲海シーズンを迎えた。大江町北原の鬼嶽稲荷神社前の展望所には連日、見学者が訪れ、山間に濃い霧が広がる幻想的な風景に見入っている。
雲海は放射冷却の影響で空気中の水分が霧となり、盆地や谷底にたまって発生。日中と夜の寒暖の差が大きい時に出る。
13日早朝、同神社周辺では、太陽が上がる前から、乳白色の霧が立ち込め、下界をすっぽりと覆った。近くの日室ケ嶽も頂部分だけが雲海の上に現れ、海に浮かぶ島のようになった。
14日は神社周辺の朝の気温が高く、風が少し強かったため、雲海の層は厚くならなかった。
大江山に詳しい自然公園指導員の赤松武司さん(64)は「鬼嶽稲荷神社から頻繁に雲海が見られるようになるのは9月中旬からで、11月になると霧が分厚くなり、昼近くまで残ることもあります。車道に雪が積もらなければ、1月ごろまで見に行けるでしょう」と話している。
写真=眼下に広がる雲海。13日は条件が整い乳白色の霧が立ち込めた(自然公園指導員・赤松さん撮影)
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