京都府福知山市の市議会の一般質問が12日にあり、議員が市職員と市立小、中学校教職員の超過勤務について質問。単月の過労死ラインにあたる月100時間を超える超過勤務を、昨年度に1回以上した市職員(市民病院除く)は28人、教職員は44人だった−との答弁があった。議員は「即刻解決すべき」と、長時間勤務の常態化の是正を求めた。
また、他にも月80〜99時間の超過勤務をした市職員が29人、教職員が94人いたことなど、現状について、総務部長と教育委員会理事が説明。いずれも「全体を見れば、前年度より減少しているものの、抜本的な改善が必要」とした。
市は、昨年度に時間外労働の縮減目標を設定し、事務のスリム化を進めたほか、今年度から超過勤務を行う場合も、退庁時刻の目標を午後8時にする運動を、新たに実施していることを報告。
今後の対策にも触れ、機動的な人員の配置▽課を超えての柔軟な応援態勢の構築▽専門分野の民間技術の採用▽時差出勤、フレックスタイム制度の活用▽ストレスチェック制度の推進などをさらに進めると約束した。
市教委は、7月に働き方改革の一環として、全教職員を対象に緊急アンケートを行ったとし、「その結果も活用しながら、国や府の指導を受け、着実に業務改善を図っていく」とした。
また、教職員と管理職の意識改革とともに、具体的に隔週一日の土日ノー部活デー、早退勤デーについて、10月から実施を予定。ほかの取り組みについても、「準備が整ったものから順次行っていく」と伝えた。
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