秋の味覚として知られる京のブランド産品、黒大豆枝豆「紫ずきん」の出荷が始まり、栽培農家が作業に追われている。今年は京都府内全体で約200トンを収穫して京都、大阪、東京市場などに出荷する計画で、10月下旬ごろまでは出回る予定。
紫ずきんは、粒がうっすらと紫色になることから名付けられ、府内だけで作られている品種。一般的な枝豆と比べると粒が大きく、もちもちした食感と濃い甘みが特徴となっている。
主産地の福知山のほか、綾部や亀岡、京丹後、南丹など、府内の約59ヘクタールで栽培され、全体的に順調に生育している。5日には、京都市中央卸売市場など13市場で初せりが行われた。
栽培歴約15年の田辺美行さん(77)は、福知山市山崎の自宅近くの20アールほどの畑で極早生(ごくわせ)、早生、晩生(おくて)を育てている。
涼しいうちに畑から収穫し、ブルーシートを張った自宅のカーポートに、紫ずきんを積み込んだ軽トラックを置き、妻とともに茎から実を取る作業に精を出す。日よけの工夫をし、新鮮でおいしいものを届けられるようにしているという。
田辺さんは「紫ずきんは、近所の人たちからも人気が高いです。今年は適度に雨が降ってくれたので、手がかからず、順調に育ってくれています」と話している。
写真=手作業で茎から紫ずきんを取る田辺さん
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