京都府福知山市内の秋祭りのトップを切って、大江町内の4地区で3日、八朔大祭(祭礼)が催された。奴行列による鳥毛回しの練り込みがあり、沿道の人たちの前で勇壮な所作を見せた。
大江では、明暦4年(1658)夏に大干ばつに見舞われた際に、当時の河守郷13カ村が雨ごい祈願をして、雨が降ったことから、その奉賛として練り込みの神事を行うようになったとされる。
3日は天田内、内宮、二俣、佛性寺で大祭(祭礼)があり、このうち二俣地区では八朔祭礼保存会と地元自治会が主催した。
午前7時20分から外宮神社で鳥毛回しの奉納をしたあと、奴行列として総勢約70人が地区内2キロを練り歩いた。
鳥毛回しは奴役の8人の男性が9カ所で披露。2人1組になって、長さ約2・5メートル、重さ約15キロもある白い大鳥毛を空中に投げて受け渡しをした。
鳥毛が重いため、受け取った瞬間よろめく場面もあったが、沿道の住民からは大きな拍手が送られた。子どもたちが引っ張る太鼓屋台も出て、にぎやかな祭りで秋の到来を告げた。
奴役の神社正悟さん(38)=二俣二=は「鳥毛のバランスを取るのが大変です。良い祭りなのでこれからも続けていきたい」と話していた。
写真=白い大鳥毛の受け渡しをする奴たち(二俣で)
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