京都府警福知山署(山田健一署長)は1日、災害時に警察署の機能の一部を福知山市西小谷ケ丘の福知山公立大学へ移転する訓練に取り組んだ。生活安全、交通など各課の職員が参加し、非常持ち出し物を携えて大学へ移動したあと、緊急事態対策本部を設置した。
同署は6月30日に大学と、施設の一部を大規模災害時に代替使用する協定を結んだ。これに基づいての初めての訓練。
台風で由良川が氾濫し、署庁舎が機能不全になる恐れがあるという想定で、各課から約30人が参加。山田署長が移転判断をするところから始まった。持ち出し物の準備、留置人の移送をしたあと、署員らが大型輸送車で大学へ移動した。
署員は4号館4階の大会議室へ、通信機材、市内地図などの荷物を運びこみ、緊急事態対策本部を設置。行方不明者の相談、緊急車両の手続き、拾得物の届け出などの窓口も設けた。
さらに、無線で被災、交通、避難の各状況や負傷者の数を確認するところまでの手順も確認した。
山田署長は訓練後、「災害はいつ起こるか分かりません。いざという時も対応できるように、署員の練度を上げていきたい」と話した。
写真=非常持ち出し物などを携え大学へ移動する署員
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