京都府福知山市の市地域公共交通会議（会長・大橋一夫市長）が開かれ、三和町を走る市バスについて、10月1日からの運行内容見直し案が協議された。出席した委員13人（代理出席含む）の全員賛成で承認された。

　福知山市では、持続可能な公共交通ネットワーク体系の構築をめざし、市内を走るバスの再編を検討している。そのモデルケースとして、三和町で先行して取り組みが進められてきた。

　これまでに市と三和地域協議会が、市バスの効率化などに向けて協議。住民説明会なども町内で行い、住民理解が得られたと判断し、大幅なダイヤ改正などに踏み切ることにした。

　三和町では現在、細見、川合大原、菟原、友渕支線の便が運行。このうち細見線で利用の少ない便を減らして一日16便から9便に。友渕支線は一日14便から10便にする。また菟原線と友渕支線を分離し、運行時間の短縮を図る。

　さらに川合大原線の「川合保育園前」、菟原線の「保育所（菟原）」の各バス停を廃止し、運行区間を短縮。各線で利用の少ない便の区間短縮をしたり、分かりやすいバス停名に変更したりする。

　交通会議は25日に開かれ、これらの具体的な内容が説明されたほか、市バス運行内容見直しを補完する目的で、三和地域で取り組む自家用有償運送の導入などについても、事務局の市生活交通課が報告した。


写真＝運行内容の変更が決まった三和町の市バス