さまざまな生き物たちを守る獣医師の仕事を通じて、命の重みや食の大切さを実感する親子体験会が、福知山市半田の京都府中丹家畜保健衛生所(矢野小夜子所長)で24日に開かれた。
小学生と保護者計約50人が参加。家畜保健衛生所がどんな仕事をしているかを学び、クイズを楽しんだ後、食育の一環として、バター作りの体験をした。牛乳と生クリームをペットボトルに入れ、時間を計りながら振ったり冷やしたりを繰り返し、白いバターを完成させる。液状だったものが、激しく振るうち、だんだん塊になっていく様子に、みんな夢中になっていた。
出来上がったバターはクラッカーにつけて、さっそく味見。「うわ、本当にバターだ!」などと喜んでいた。
ウシ、ブタ、ニワトリのほか、ハチについても、家畜保健衛生所で養蜂地へ出向いて腐そ病検査をするなどカバーしていることから、体験会は府養蜂協会が協力。子どもたちにミツバチを見せながらハチについての話を聞かせ、実際に蜜を搾って見せたりした。
白衣に着替えてニワトリの健康診断も体験した。職員が抱いたニワトリに聴診器をあて、人間の倍の早さで動く心臓の鼓動を確認。「すごく速い!」と驚いていた。生まれたばかりのヒヨコを両手でやさしく包み、「命ある生き物」だということも実感していた。
写真上=ペットボトルを振ってバターを作った
写真下=「あ、心臓の音が聞こえる」
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