京都府福知山市野家の一宮神社に27日、福知山藩主六代朽木綱貞の書画約30点がそろう。郷土史を研究している福知山史談会による今年の緑陰講座での特別企画。会員や関係者が所蔵する軸物など、日ごろ見ることができない作品が一堂に並ぶ。
朽木家は蘭学に励んだり、茶の道に精進したりと、代々学芸に秀でた当主を輩出していて、綱貞(1713−88)は幕府の御用絵師・狩野栄川から絵の指導を受けた。
作品は10代将軍徳川家治も目にするなど、当代一流の絵師たちと遜色ない腕を持っていたとされている。領内5社に絵馬を奉納しており、一宮神社には曽我五郎乗馬図を描いて奉納。現在は拝殿内に掲げられている。
そこで今回の講座では、史談会の山口正世司会長が「一宮さんと朽木綱貞」をテーマに講演。併せて、関係者が持ち寄る綱貞の書画を鑑賞する。
山口会長は、「一宮神社の宮司の家に生まれ、福知山高校などの校歌を作った国文学者・荒木良雄氏についても話したい」と張り切っている。
講座は午前9時開始で、だれでも参加できる。300円。車は神社正面右側、踏切沿いの細い道を奥へ。問い合わせは事務取扱の中村邦夫さん、電話(22)2737へ。
写真=綱貞が一宮神社に奉納した「曽我五郎乗馬図」絵馬
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