京都府福知山市の社会人軟式野球チーム「ＳＥＣカーボン」が、10月に開かれる第72回国民体育大会（愛顔つなぐえひめ国体）に京都府代表として出場する。19、20両日にあった近畿ブロック予選会で代表4枠に入り、2年ぶりに出場権を得た。

　近畿予選会は、兵庫県尼崎市の市記念公園内ベイコム野球場であり、各府県予選を勝ち抜いてきた6チームが出場。代表決定戦の3試合と、それに敗れた3チームによる敗者復活リーグ戦が行われた。

　ＳＥＣは、兵庫県代表のオール兵庫との代表決定戦で1−2のサヨナラ負けを喫し敗者復活リーグ戦へ進んだ。そこで、和歌山県の森自動車野球団に1−0、滋賀県の青樹会に3−2で勝利し、リーグ1位となった。

　青樹会との試合では、先制されたものの2回裏に5番芦田敦の特大本塁打、6回裏には3番芦田裕の二塁打、7番近藤琢の犠飛などで逆転した。

　国体は10月6日から9日まで、愛媛県今治市の市営球場など6会場で行われる。

　外野手を兼ねる芦田敦嗣監督は「全て1点差の苦しい戦いだった。ＳＥＣらしく粘りに粘ってなんとか代表権をつかみました。国体では伸びのびと野球をし、頂点をめざしたい」と話している。

　全ての試合を観戦した福知山市野球協会の松井博孝副会長は「本当に粘った試合でした。投手を中心によく戦ったと思います。この勢いで、愛媛でもう一つ花を咲かせてほしい」と話している。

　ＳＥＣは2014、15年に天皇賜杯全日本大会連覇を遂げた強豪。


写真＝2年ぶりの国体出場を決めたＳＥＣカーボン