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両丹日日新聞2017年8月23日のニュース

駅のベンチに住民のメッセージ

寝台特急出雲の復活を願うメッセージ JR西日本福知山支社(田中達也支社長)の沿線住民ら95人で組織する「北近畿JRコラボサークル」の会員のメッセージプレート9枚が、京都府福知山市の福知山駅など管内3駅のレザー風ベンチにこのほど取り付けられた。愛される駅づくりをめざして「メッセージシート」の名で会員特典として取り組んだ。列車への愛着をこめたものや街の発展を願った文面が記されている。

 サークルは、支社が沿線住民らと連携を深め、鉄道の活性化につながる意見や提言をしてもらえる機会をつくる狙いで、今冬に第1期会員を募った。京都市や兵庫県姫路市からも入会があり、会員らは4月に交流会を開き、支社管内の現状を学び、乗務員訓練用シミュレーターの体験もした。

 メッセージの掲示は、福知山駅など10駅のレザーベンチを対象に有料で募集。匿名(ニックネーム)・実名で9人から応募があり、希望があった福知山、豊岡、福崎各駅に8月中旬に取り付けた。

 プレートは縦5センチ、横14センチの黒地のプラスチック製で、白い文字でメッセージを入れている。福知山駅のホームには待合室を除いてレザー風ベンチ44席があるが、今回は応募があった5人のプレートを背面に付けた。

 文面はさまざま。長年にわたって山陰と東京を結び、乗客の減少で06年3月に廃止された寝台特急「出雲」の復活を願い、「いつの日か寝台特急出雲号が福知山駅に戻って来ると信じています」と記したもの、「線路は続くよあなたまで」「北近畿の未来! 君と僕がいて。さあ、今日もチャレンジ!」「鉄道に懸けて」などと書いたものもある。2年間掲示する。

■転落事故防止のためベンチの向き変える■

 福知山支社は、利用客がホームから線路に転落するのを防ぐため、福知山駅など管内14駅で、ホームに設置しているベンチの配置を変えた。従来は線路に面する方向にあったが、計218席(待合室除く)を線路に垂直になるようにした。
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 JR西日本の安全研究所が一昨年、酒に酔った利用客のホームからの線路転落の行動分析をしたところ、「突然線路の方に向かって歩き出し転落する」というケースが6割近くに上った。このため、利用客が多い京阪神方面から改良工事を進めてきた。支社管内では昨年9月から今年3月下旬にかけて作業をした。

 同支社地域連携推進室では「管内では重大事故にはつながっていませんが、転落事象が年に数件起きています。ベンチから立ち上がったあとに転落されるケースはいまのところありませんが、今回の防止策が京阪神で功を奏しており、管内でもお客様の列車への接触や転落のリスク軽減につながると願っています」と話している。


写真上=寝台特急出雲の復活を願うメッセージも
写真下=レザー風シート背面に取り付けられたプレート.。ベンチは線路と垂直配置になった

    

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