第21回全国高校女子硬式野球選手権大会の決勝戦が3日、兵庫県丹波市市島町のスポーツピアいちじまで行われた。春の選抜大会決勝と同じ対戦カードとなり、埼玉栄(埼玉県)が選抜優勝校・履正社(大阪府)を1−0で破り、2年ぶり7回目の優勝を飾った。履正社は、創部4年目で選手権初優勝をめざしたが、あと一歩及ばなかった。
丹波市、全国高校女子硬式野球連盟主催。両丹日日新聞社など後援。
履正社
000 000 0=0
000 100 x=1
埼玉栄
【履】石村−香川
【埼】藤田、広瀬−池田
〇…埼玉栄は3回まで無安打に抑えられていたが、4回裏、2安打と四球で1死満塁の好機を作り、6番藤田がスクイズを成功させ、均衡を破った。埼玉栄が放った安打は、この回の2本だけだったが、ワンチャンスをものにした。
履正社は、何度も得点圏に走者を進めながらあと一本が出ず、春夏連覇はならなかった。
埼玉栄の蛭田菜月主将は「選抜決勝と同じような試合で、不安がありましたが、勝負どころでスクイズを決めることができました。春の悔しさをバネに大会を通じて戦えました」と全国制覇を喜んだ。
斎藤賢明監督(60)は「選手はよく頑張った。選抜で負けているのでリベンジができて良かった」と選手をたたえた。
■26チーム全力出し切る■
出場校の少なかった初期はインターハイ予選を終えたソフトボール部がボールを持ち替えて参加していた。予選リーグ戦と決勝トーナメント戦をしていた時期もあった。それでも旧市島町、合併後の丹波市をはじめ、京都府福知山市など近隣地域の野球関係者、全国の女子野球支援者ら多くの人たちが盛り立て、少しずつ大会の存在が知られるようになってきた。
近年は女子野球部の創設が相次ぎ、今年は女子野球部がない学校の選手らでつくる連合丹波チームを含む北海道から九州までの26チームが出場。7月28日から丹波市内2球場でトーナメント戦を繰り広げてきた。締まった試合が多く、決勝戦も、互いに譲らず、力の入った試合になった「女子の甲子園」。集まった26チームみんなが、うれし涙、悔し涙を流した後は、全力を出し切った者の笑顔で丹波の夏を終えた。
写真=全国制覇し胴上げされる蛭田主将
全力で戦った選手たちを称えて出場校を再掲。
叡明(埼玉県)
大阪体育大学浪商(大阪府)
折尾愛真(福岡県)
開志学園(新潟県)
蒲田女子(東京都)
神村学園高等部(鹿児島県)
岐阜第一(岐阜県)
福知山成美(京都府)
京都外大西(京都府)
京都両洋(京都府)
神戸弘陵学園(兵庫県)
駒沢学園女子(東京都)
埼玉栄(埼玉県)
佐伯(広島県)
作新学院(栃木県)
札幌新陽(北海道)
至学館(愛知県)
秀明八千代(千葉県)
日南学園(宮崎県)
花咲徳栄(埼玉県)
福井工業大学附属福井(福井県)
村田女子(東京都)
室戸(高知県)
横浜隼人(神奈川県)
履正社(大阪府)
連合丹波
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