京都府福知山市三和町芦渕で、自治会(町内会)がバスを用意し、住民が町外の商業施設へ出かける「買い物支援バス」が31日に運行された。車を持たない人、一人暮らしのお年寄りらが利用し、知人らとともに和気あいあいと買い物などを楽しんだ。
少子高齢化が進むなか、芦渕地区では「ひとりでは行くのが難しい大型スーパーへ買い物に行きたい」という住民の希望があがっていた。これを地元の民生委員が自治会といきいきサロンに話を持ちかけ、実現へ向けて昨年の秋から3者で準備を進めてきた。
荷物運び用の普通自動車の確保、バスの手配などを自治会が担当し、参加者のサポートをサロンと民生委員が受け持つことにした。
買い物バスには希望した72歳から83歳の高齢者14人が乗り、スタッフ3人とともに市街地の飲食店で昼食を楽しんだあと、多保市のプラント3福知山店で買い物をした。
買ったものは、バスや自動車で参加者の自宅近くまで運ばれるため、中には買い物袋3袋以上も日用品を買い込む人もいた。
参加した大崎きぬ江さん(80)は、「(今は運転免許を持っているが)いつ車に乗れんようになるか分からんので、こういうのが定着したらいいなぁ」と期待していた。
西岡隆自治会長は「自主財源だけでの継続は難しいのが現状。これからも続けていくために、何らかの支援を受けられる方法を模索していきたい」と話していた。
写真=買い物を終えて笑顔でバスに戻る参加者
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