京都府は12日、今年第27週の感染症発生動向調査(7月3日〜9日)で、京都府の手足口病(5類感染症)が国の定める警報レベルを超過したと発表した。「今後、更に流行の拡大が予想される」として注意喚起している。
手足口病は乳幼児を中心に流行するウイルス感染症で、咳やくしゃみのつば、便に含まれるウイルスが口や手を介して感染する。
症状としては、口の中や手のひら、足の裏などに2〜3ミリの水疱(すいほう)性の発疹、軽い発熱が出る。
特効薬はなく、特別な治療法も無い。基本的には軽い症状の病気だが、まれに重症化して髄膜炎、小脳失調症、脳炎など中枢神経系の合併症のほか、心筋炎、急性弛緩性まひなどが起こる場合がある。
高熱が出る▽発熱が2日以上続く▽嘔吐する▽頭を痛がる▽視線が合わない▽呼びかけに答えない▽呼吸が速くて息苦しそう▽水分摂取ができずおしっこが出ない▽ぐったりしているなどの症状が見られた場合は、すぐ医療機関を受診するよう呼びかけている。
府内の発生状況は、調査1医療機関あたりの患者報告数が27週で6.46になった。5以上で警報基準。地域別では、舞鶴・綾部市の中丹東が10.60、乙訓が9.25、南丹が8.40と高く、京都市内が6.45、山城北も6.90で警報レベルを超過していた。
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