WEB両丹

きょうあったいい話、夕飯までに届けます。京都府福知山市の情報を満載した新聞社サイト

タブメニュー

両丹日日新聞2017年7月12日のニュース

暑さしのぐ着物の工夫 涼しげな単衣を展示

夏の暑さをしのいできた工夫 涼しげな単衣(ひとえ)の着物ばかりを集めた展示会が、京都府福知山市内記一丁目の市丹波生活衣館で開かれている。着物で日常を暮らしていた明治から昭和初期までの普段着や外出着、約50点をずらりと並べ、夏の暑さを乗り切ってきた知恵や、時代の移り変わりを知ることができる。9月24日まで。

 昔は6、9月には裏地のついていない単衣、7、8月の盛夏には薄く織った薄物を身につけ、素材や仕立てを変えて暑さをしのいできた。

 薄物としては、捩(もじ)りや絡み組織など昔からの技で織り、通気性を良くした高級品「紗(しゃ)」、平織のところどころに生地のすきま絽目(ろめ)を入れ、涼しく染めにも効果があるようにした「絽」の着物を展示。家紋や柄などを入れ、涼しさと上品さを兼ね備えたものもある。

 明治の普段着には縞木綿(しまもめん)や糸縞が増え、大正から昭和には絣(かすり)が増えたこと、男女で洋装化の速さが違い、福知山でも男性は大正にはズボンやシャツ姿になり、女性は昭和初期でも着物が多かったことなども、時代の順を追って説明している。

 実際に触感を楽しんでもらえるようにと、生地見本も72種分を展示している。

 入館無料。展示時間は午前9時から午後5時(入館は同4時30分)まで。火曜休館。7月18日から20日までは、燻蒸作業をするため臨時休館する。


写真=着物を通じて、夏の暑さをしのいできた工夫を見ることができる

    

[PR]


株式会社両丹日日新聞社 〒620-0055 京都府福知山市篠尾新町1-99 TEL0773-22-2688 FAX0773-22-3232

著作権

このホームページに使用している記事、写真、図版はすべて株式会社両丹日日新聞社、もしくは情報提供者が著作権を有しています。
全部または一部を原文もしくは加工して利用される場合は、商用、非商用の別、また媒体を問わず、必ず事前に両丹日日新聞社へご連絡下さい。

購読申込 会社案内 携帯版 お問い合わせ