福知山公立大学(井口和起学長)の公開講座が始まった。全5回で、大学の教授たちが「公共経営」「観光経営」などのテーマに沿った講演をする。初回は京都府福知山市駅前町の市民交流プラザで22日夜に開かれ、地域経営学部の平野真教授と篠原正人教授が、一般受講者約30人を前に「企業経営」について話した。
2部構成で、第1部では「ヒット商品の極意」と題して平野教授が講演。アートディレクターの友人らから教わった話などを交えながら、「どうしたらものが売れるのか」を説明した。
実例として、アイスクリームが安い子どものおやつとして認識されていたころの日本で、海外の高級なものを売り出すために作られたテレビコマーシャルなどを取り上げた。この中では、大人が楽しむ大人のためのアイスを押し出し、消費者に「新しい価値の提案」をしたという。
ほかに、高知や島根などの地域のヒットビジネスを紹介し、どう考えたら価値の提案ができるのかを探った。
多様な例を挙げた後、「癒やしや感動、うんちくなどでも、商品に価値を添えることができる。資源やお金がないなりに、新しい価値を提案していくことで、地方や企業でヒット商品が生まれることにつながる」と締めくくった。
第2部では篠原教授が「変貌する国際物流と舞鶴港の可能性」として話した。
第2回公開講座は、7月18日午後6時30分から8時30分まで、市民交流プラザで。「公共経営」をテーマに、福島貞道教授と杉岡秀紀准教授が話す。定員は45人。聴講無料。
問い合わせ、申し込みは公立大北近畿地域連携センター=電話(24)7151、ファクス(24)7152=へ。
写真=ヒット商品を生み出すのに必要なこととは…
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