京都府福知山市上松の下六人部小学校へ、三俣の上六人部小と下地の中六人部小の統合を求める3小学校統合協議会が発足した。来年4月の統合をめざし、課題の調査、検討を進める。
上、中六人部両校は、少子化の影響を受け児童が減少し、現在、上六の全校児童は34人、中六は32人で、ともに複式学級がある。そのような状況で、両校のPTAらが「より子どもの多い環境で教育を」と統合の意思を固め、それに地区も賛同。3月には、下六小(児童数356人)への統合要望書を市や市教委に提出した。
これを受けて市教委は、4月24日に下六地区公民館と各自治会長へ、5月8日にも幅広く地区の人らへ説明をし、3小学校統合協議会設立への運びとなった。
設立総会は24日夜、多保市の六人部コミセンで行われた。各地区の自治会長会会長やPTA会長ら29人が出席し、役員などを承認。上六地区公民館の井本哲夫館長が会長に就任した。
井本会長は「学校が無くなるのは、地域の人からすると寂しいことだが、保護者の思いを聞くといたしかたない。下六には温かく迎えてもらうことになり、感謝している。円滑に統合ができ、子の喜ぶ姿を見たい」と話した。
協議会では統合に向けて、校舎などの設備や事前交流の取り組み、スクールバスの運用などを調査、検討し課題を解消していく。
25日には、井本会長らが端野学・市教育長とともに、大橋一夫・福知山市長を訪問し、役員就任のあいさつと協議会の概要説明、今後の協力依頼を行った。
写真=設立総会で3小学校の円滑な統合をとあいさつする井本会長
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