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両丹日日新聞2017年5月18日のニュース

人気の五右衛門風呂を大修繕

五右衛門風呂 京都府福知山市夜久野町大岶地区を中心に、登山や自然を愛する人らで組織する居母山クラブ(飯尾恒洋会長、50人)は、高台の大岶公民館前にあるクラブ名物の屋根付き五右衛門風呂を、設置以来約16年ぶりに大修繕している。近く完成し、6月4日に開く恒例の「田んぼアートの田植え」でリニューアル後の使い初めをする。

 五右衛門風呂は、面白いことをして地域を盛り上げようと、飯尾会長が岡山県瀬戸内市の酒造会社から譲り受けた直径2・5メートルある古いアルミ製の大釜を湯船にして作った。

 昔ながらに薪を使って沸かし、約2トンの湯の中に一度に10人以上入ることができる。一帯の田園風景を眺めながら入浴でき、公民館を拠点に開くイベント時に来場者から人気を集めている。

 五右衛門風呂には、間伐材などで手作りした丸みのある屋根も取り付けているが、今回は釜を載せた土台の鉄骨部分の腐食が進み、さらに、一帯の床部分にひび割れが目立って危ないため修繕を決めた。

 作業は手に職を持つ人が多いクラブ内で人海戦術で進めるため、ゴールデンウィーク中の4日から主に休日に実施。釜をチェーンでつり上げたあと、土台をすべて撤去し、溶接して組んだ新たな土台に取り換えている。今後、コンクリートを流し込んで釜を固定して完成させる。

 田んぼアートの田植え、稲刈り、泥んこドッジボール大会、年越し風呂などで多くの人たちの身も心も温めてきた。飯尾会長は「会員だけでなく、市内外の人たちにも愛されてきました。湯船につかりながら田んぼアートを眺めることもでき、これからも大切に使っていきたい。今年の夏にはクラブ結成35周年の夏祭りをする計画で、いい記念になります」と話していた。

■田んぼアート 来月4日田植え■

 田んぼアートの田植えは6月4日午前9時から、公民館下の飯尾会長が所有する約9アールの田んぼで行う。

 竹のくいを打って糸を張った下絵に合わせ、もち米(黄色)、赤、緑、黒の古代米の苗を植え付ける。今年で12年目を迎え、秋には、書籍の出版・販売をする「山と渓谷社」の山の日(8月11日)応援キャラクター・ヤーマン風の絵が浮かび上がる予定。

 作業後、五右衛門風呂で泥と汗を流し、昼の交流会でカレーライスや焼き肉などを味わう。更衣室、シャワーもあるが入浴希望者は、タオル、水着(女性)を持参する。参加希望者は当日会場へ。参加無料。雨天決行。問い合わせは飯尾会長、携帯電話090・3896・1490まで。


写真=土台が新しくなった五右衛門風呂と飯尾会長



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