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両丹日日新聞2017年5月13日のニュース

自立性に配慮して説明責任果たす 公立大評価委員会

福知山公立大学評価委員会 京都府福知山市は、公立大学法人福知山公立大学の評価委員会(青山公三委員長)今年度第1回会合を、駅前町の市民交流プラザで11日に開いた。委員会は、外部有識者ら5人で構成し、業務実績の評価方針などを話し合った。

 今年度は、公立大学となって初めての業務実績の評価となる。評価委員会は7月から8月にかけて、16年度業務実績評価と財務諸表等の承認手続きに関する会合を2回開催する。実績報告書と財務諸表は、6月30日までに法人が市へ提出する予定となっており、9月には評価書を公表する予定。

 業務実績の評価に関する基本的な考え方の観点は、「教育研究の特性や運営の自主性、自立性に配慮して行う」「中期目標・中期計画の達成に向けた取り組み状況や成果を分かりやすく示し、市民への説明責任を果たすものとする」など5つを定め、法人の自己評価を聴取した上で調査・分析を行い、大学の取り組みについて、項目別、全体の順に5段階で評価する。

 委員からは「項目別での結果にばらつきが出た場合、全体へどうつなげるか」「法人の自己評価は具体的な内容をまとめてほしい」など、専門的な視点から次々と意見が出た。

 財務諸表については、各事業年度の終了後3カ月以内(6月末)に法人から市長へ提出し、評価委員会の意見を聞いたあと、合規性の順守と表示内容の適正性の観点から市長が承認、公告する流れとなる。

 また、利益処分に関する基本的な考え方についての議論では、「市からの運営費交付金などがあるが、それでも赤字が出た場合はどうなるのか」などの声が上がり、事務局では「そういった状況に陥らないよう努めたい」と説明した。


写真=積極的に意見を出し合う委員たち


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