様々な品種のジャーマンアイリス約2千本を育て、一般公開を続けている京都府福知山市笹場の北山勝美さん(75)宅の花園で、花が咲き始めた。昨秋の長雨の影響で花数は例年より少ないが、愛情を込めて世話を続け、開花が進んでいる。15日ごろから最盛期を迎えそう。
多彩な花色から「虹の花」とも称されるジャーマンアイリス。妻の恵美子さんと二人三脚で栽培をして29年目で、一般公開は19年目になる。
栽培が難しい雨期の苦労は毎年あるが、昨年はかつてない大被害に見舞われた。
9月の長雨後、株が次々にだめになった。慌てて対処したが、半分近くを取り除く羽目に。10月に植え直して冬季の管理もいつも以上に気を配ったが、なかなか花芽がつかずに落胆した。
4月になっても好転の兆しが見えず「今年は一般公開をやめようと思った」と北山さん夫妻。それでもと世話を続け、4月末ごろからつぼみが増えだして「いつもよりは数は少なくなるけれど、これならば見てもらえる」と公開を決断した。
種類は20種ほど減ったが100種以上あり、紫、白、黄、赤など色とりどりの花が順次咲いている。今週末にかけてまだつぼみのものも開花して、21日ごろまでが見ごろになりそう。60種のバラも同時に楽しめる。
北山さん夫妻は「花たちも頑張ってくれた。来てくださる方が少しでも笑顔になってくれればうれしい」と話す。
花の株を有料で分け、全額をバングラデシュの教育支援活動に取り組むNPO法人国際エンゼル協会と、両丹日日新聞社が提唱する愛の寄金に寄せる。
北山さん宅は、国道9号から府道岩崎市島線を兵庫県丹波市向きに進み、中六人部地区を流れる竹田川にかかる東橋を渡って左手にある。
写真=大被害を乗り越えて開花するジャーマンアイリス
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