大型連休最終日の7日、絶好の行楽日和に恵まれ、京都府福知山市の花の名所は家族連れらでにぎわった。市内の日中の最高気温は27・8度(午後3時35分)と夏日になり、半袖姿の人もみられた。
■純白のナンジャモンジャで花見■
川北の頼光寺(立身一徳住職)では、見ごろを迎えたナンジャモンジャを楽しむ「お花見会」が開かれた。市内外から多くの人たちが参拝し、雪が降り積もったように枝いっぱいに咲く純白の花を眺め、心を和ませた。
ナンジャモンジャは「珍しい木」のことで、繊細な花を付けるモクセイ科の落葉高木ヒトツバタゴを呼ぶことが多い。頼光寺のナンジャモンジャもヒトツバタゴ。大正初期に朝鮮半島に渡った檀家が土産に苗を持ち帰り、山門近くに植えたといわれ、樹齢は約100年になる。
今年は春先に寒い日があり、例年より5日ほど開花が遅かったが、3日に咲き始めたあと、晴天の暖かい日が続いたため一気に花数が増えて5日には満開に。境内裏手の山の緑を背景にその姿が一層際立ち、熱心に写真撮影する人もいた。
境内には、丹波栗きん豚まん、天然酵母パン、ジェラート、カレーライスを販売する店が出たほか、同寺仏教婦人会が抹茶や手作り椿餅の接待をし、好評だった。見ごろは14日ごろまで。開花している間は、ライトアップ(午後7時30分~10時ごろ)をする。
写真=純白の花を咲かせた樹齢100年のナンジャモンジャ
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