京都府福知山市土師、福知山高校(宮下繁校長)の放送部と美術部が、文化庁などが主催する第41回全国高等学校総合文化祭「みやぎ総文2017」に出場することになった。昨年の府総合文化祭で、放送部はビデオメッセージ部門で優秀賞、美術部は審査会で府代表作品に選ばれたため、ともに受賞作で参加する。
みやぎ総文は7月31日から8月4日までの5日間開かれ、演劇や合唱など計23部門に分かれて全国・海外の高校生が日ごろの成果を発表する。高校生最大の芸術文化の祭典と言われる。
■子育て支援する人の思い伝え■
放送は、8月3、4両日に宮城県仙台市の日立システムズホール仙台で。アナウンスやビデオメッセージなど4部門に分かれ、郷土や地域の話題を映像と音声で表現する。優秀作は表彰対象となる。
福高の放送部(守屋里菜部長)は2、3年生10人ほどで協力して作ったビデオメッセージ「子育て支援の輪」で出場する。福知山の出生率の高さに着目し、その要因を追究する取材の中で出会った子育てを支援する人たちの思いを伝える。
部員たちは「知らなかったことを取材でたくさん学べました。自分たちの作品を見てもらって、他校の作品も見ることで勉強できれば」と出場を喜ぶ。
■廃材再利用で「いわしの大群」■
美術・工芸は7月31日~8月4日に同市の宮城県美術館で。絵画や版画、彫刻など、各都道府県の代表が約400点を並べる。
福高の美術部(松内千佳部長)は3年生7人による共同作品「いわしの大群」を出品する。学校で出た廃材を再利用した木彫りのいわし約200匹が、らせんを描きながら泳ぐ姿を表現する。魚の間隔とバランスを大切にして鉄の丸棒に配置していった。
最終調整をしていた部員たちは「2回見ても面白いと思ってもらえる作品にしたい。みんな高校生活最後の学年なので、やりきったと言えるようにしたいです」と思いを込める。
写真上=福知山の子育てに着目した内容で出場する放送部員たち
写真下=美術部員たちと共同作品「いわしの大群」
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