京都府福知山市猪野々の真言宗御室派長澤山安養院(森田龍寛住職)で4月29日、本尊の「火難除十一面観世音菩薩」が、33年ぶりに御開扉された。檀家や地域住民ら約90人が訪れ、久しぶりに現れた秘仏に手を合わせた。開扉は6日まで。
安養院は、聖武天皇の時代に行基が創建。十一面観音も行基が作ったとされている。また戦国時代には、明智光秀が丹波を攻略した際、兵火にかかったが、当時の住僧が、身をもって本尊を守ったという話も残っている。
この日は、稚児25人と保護者らによる稚児行列のあと、本堂で御遠忌法会が営まれ、西村嘉壽雄さん(90)とみさ子さん(87)、上川義己さん(81)とひさ子さん(79)両夫婦が、檀家の長老夫婦として扉を開き、森田住職らが読経した。
法会が終わったあとも、名古屋など遠方からも続々と参拝者が訪れ、33年間に一度しか見られない本尊を拝み、写真に収めたりしていた。
写真=33年ぶりに本尊の扉が開かれ秘仏が姿を現した
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