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両丹日日新聞2017年4月22日のニュース

心に響くやさしい音色 木と漆の館でオルゴール展

大きなオルゴール 木の魅力とやさしい音色を味わえるオルゴール展が、京都府福知山市夜久野高原内のやくの木と漆の館で開かれている。趣味で木工のオルゴールづくりを始めて30年ほどになる木村祐一さん(62)=大阪府摂津市=が、こだわりの詰まった22点を出展している。5月30日まで。

 京都市内の自転車店で生まれ、小さい頃からものづくりが好きだった木村さん。木も大好きで、京都府立大学農学部林学科を卒業後、林業技師として京都府に採用された。

 2001年に業務の一環として訪れた木と漆の館で漆に関心を持ち、本格的に拭漆を始めるようになった。今は、一日5時間ほど制作に打ち込んでいるという。

 使っている木材は、スギ、ヒノキ、ケヤキ、メープル、トチなど17種類に上る。「人間が一人ひとり違うように木も違う」と、音楽に合った種類と技法で、魅力を引き出す。重厚なクラシックの場合はどっしりとした漆塗りに、シャンソンは白い木材の色を生かし、そのまま用いる。

 中には、ショパンのピアノ曲3曲を聞くことができる大型のオルゴールもある。ナラの木を使っており、オルゴールの下に置かれた手作りの共鳴箱の効果で、音がより一層広がり、来館者の心を癒やしている。

 「木の良さを引き出すには漆塗りが一番」という木村さん。「木とオルゴールの魅力を伝えることで、聞いた方の心に響くとうれしい。長年携わった林業に少しでもお返しできればという思いを込めています」と笑顔を見せる。

 ギャラリーは入場無料。開館時間は午前10時から午後5時まで。水曜休館(ゴールデンウィーク中も同じ)。


写真=中には、3曲奏でることができる大きなオルゴールもある


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