元普甲道は、江戸時代に今普甲道(宮津街道)が整備されるまで、大江から宮津へと向かう主要な道だったとされる。延長は大江町毛原から宮津市金谷までの約9キロ。これまで宮津市内のルートは民間団体によって整備されてきたが、毛原峠周辺では、特に舞鶴市側で倒木などがあり、行き来しにくくなっていた。
このため府が、大江山から天橋立までをつなぐトレッキングルートとして古道を広くPRしていくため、福知山市、舞鶴市、宮津市、与謝野町の関係団体とルート作りを考え、整備を進めた。
そのうえで毛原の住民有志と協力して、草刈りや降り積もった落ち葉の除去、倒木を使っての階段造り、暗渠排水の設置などをした。また毛原、舞鶴の両方のルート上に道しるべ板6基を建てた。
水口一也・毛原自治会長(59)は「元普甲道の毛原峠は、子どものころに探検した記憶があります。近年は舞鶴市側で草が生い茂り、通りにくくなっていました。整備されたことで毛原へ訪れてくれる人が増えると期待しています」と話す。
■記念ハイキングは来月20日に3コース■
実行委員会主催の5月20日の記念ハイキングは、宮津市小田の旧大江山スキー場(集合時間午前8時)=7キロ=、同市小田の京都丹後鉄道辛皮駅(同午前10時)=3キロ=、舞鶴市大俣の生活改善センター(同午前9時30分)=5キロ=からそれぞれ出発する3コースとする。
3コースとも毛原のイタリアンレストラン・OZ(オズ)まで歩き、そこで参加者たちが地元産品を使ったバーベキューを楽しむ。特産市もある。
また毛原の棚田散策や雲龍紙を使ってのランプ作り(小学生から大学生らまでの若者限定)もする。参加料は2千円(バーベキュー代を含む)。希望者は5月10日までに、申込用紙に必要事項を記入し、〒625-0036舞鶴市浜2020、府中丹広域振興局企画振興室=ファクス0773(63)8495=へ。
申込用紙はPRチラシの裏面に印刷してあり、府中丹広域振興局福知山地域総務室に置いている。同振興局のホームページからも申し込むことができる。
詳しい問い合わせは振興局企画振興室、電話0773(62)2031へ。
写真=道しるべ板も設けた毛原峠の頂上
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