京都府福知山市夜久野町金尾、山間の棚田9枚に黄色や白色のスイセンが咲き誇っている。自治会が6年前に植え、当初は2千株だったものを現在は約2万株に増やし、地域の景勝地「水仙の里」と親しまれている。
金尾自治会は現在15世帯。過疎、高齢化が進み、限界集落となるなか、集落奥の休耕田をスイセン群生地にしようと、有志で「金尾に花を咲かせようの会」を結成し、球根を植え付けた。
棚田9枚の広さは全部で約2・7ヘクタール。山間部で日照時間が少なく、市街地より気温が低いため成長が遅く、10日ごろに開花を始めた。今は一帯を埋めつくすように広がっている。ベンチも設置しており、19日には地元住民が花見をし、交流を深めた。
球根を植えるためには、夜久野町畑地域の7自治会で組織する「七つの里づくり協議会」からも支援を受、少しずつ増やしてきた。湯口修自治会長は「今年も11月に新たに3千個の球根を植える計画です。鹿被害の対策など大変ですが、4万株が咲く水仙の里にするのを目標に頑張ります」と話していた。
場所は市街地から車で行く場合、国道9号の井田交差点を右折し、約6㌔北へ進んだところ。府道沿いの市バスの金尾停留所から、案内看板に沿って山側の集落に入り、坂道を約1㌔上り切ったところにある。25日ごろまでが見ごろ。
写真=棚田に広がる黄色や白のスイセン
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