京都府福知山市千束の三和会館で、野鳥の木彫り作品展が開かれている。宮津市宮村の中江弘之さん(65)の作品で、羽毛の一本一本まで精巧に彫られた鳥約80点が並び、訪れた人らがじっくりと見入っている。21日までで、展示時間は午前8時30分から午後5時(最終日は午前10時)まで。
中江さんは木片から鳥を彫り出して作るバードカービングが趣味。定年退職を期に本格的に取り組み始めた。三和会館内にある三和地域公民館の樋口正明館長と知り合いだったことから、初めて福知山で展示会を開くことになった。
木片のブロックから専用の電動グラインダーを使ってほぼ実物大の大きさで削り出し、銅線の足を付け、ガラス眼をくっつけて仕上げる。木の質感を生かそうと、彩色をしていないものが多い。
オオコノハズク、メンフクロウ、チョウゲンボウ、ハチドリ、ツバメといった鳥を並べたほか、色を塗ったヨシガモ、マガモなどのデコイ(狩猟で使うおとり用の模型)もある。
中江さんは「木の温かみを持った野鳥を、一人でも多くの人に見てもらえたらうれしい」と話す。
会場では、中江さんが撮影した野鳥の写真も展示している。会館は市役所三和支所の裏の道を京都方面に少し進んだ所にある。
写真=羽毛まで丁寧に彫られた木の鳥が並ぶ
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