京都府福知山市猪崎、三段池公園内にある市児童科学館の年間(4月1日-3月末)入館者数が、2010年度から7年間連続で3万人を超えている。開館した1985年度に3万2564人を記録したあと減少傾向が続き、一時は1万人を割っていたが、プラネタリウムのデジタル化などの成果で、人気を取り戻している。
85年7月10日に開館した。21世紀を担う子どもたちが科学を通して想像力を養い、楽しみながら学び、体験できる施設。館内には、直径10メートルのプラネタリウムを併設している。
入館者数は毎年度、チケット購入者(4歳以上)で算出。初年度は9カ月弱で3万2564人を記録したが、翌年に3万人を割り、以降徐々に減少。開館15周年となる2000年度には9549人にまで落ち込んだ。打開策として、高さ8メートルもある巨大な「力のダイナミックタワー」を導入するなど展示物をリニューアルし、翌年には2万人台に回復、その後は横ばい状態が続いた。
10年度には公園内の市動物園の「みわちゃん・ウリ坊」ブームがあり、入館料の半額改訂の効果もあって再び3万人余りになった。
その後プラネタリウムのシステムを更新。それまで星座などの解説にドームの一部分ずつを使っていた仕組みを、全天周デジタル映像システムに改めた。このことで、子どもたちに人気のドラえもん、ポケモンを主人公にした星の番組を放映できるようになり、遠方からの来館者やリピーターも増え、全体的な増加につながった。
■累計は72万8千人■
一昨年度は過去最高の3万4745人。昨年度は3万1836人で、開館から今年3月末までの累計は72万8282人。大人と子どもの比率は同程度で、幼稚園、小学校など団体利用もある。辻本勝館長は「北近畿だけでなく、都市部から訪れる人もいます。遊具をそろえたキッズ広場に親子で来館する方も目立ちます。プラネタリウムの番組やイベントを充実させ、一層来館者を増やしたい」と話している。
写真=プラネタリウムの全天周映写機と辻本館長(右)ら
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