京都府福知山市内の由良川音無瀬橋上流にある雑木林「藪裏」で、水鳥のサギの仲間が集団営巣している。藪の上部周辺にたくさんの巣が見られ、木々の上を親鳥が飛び回り、産卵と子育ての準備に取り掛かっている。
藪裏は、由良川と支流の法川との合流点付近にあり、昔から地形が変わらず多くの動植物が生息している。主な水鳥はサギはシラサギ、アオサギ、ダイサギなどで、通常で50~60羽がおり、多い時は100羽ほどになるという。このほかカワウも休み場として木々に止まる。
サギは、ヘビやカラスなどの外敵からひなを守るため、「コロニー」と呼ばれる集団繁殖地で子育てをする。藪裏では見晴らしの良い、木々の上部に巣を作っている。
以前作られた巣をそのまま使ったり、古い巣を小枝などで補強して子育てをするケースが多い。
早いものでは5月中旬に産卵。6月上旬にひながかえり、子育ては7月ごろまで続くとされる。
京都府緑の指導員で、野鳥やクマなどの保護活動をする森方徹さん(70)=堀=は「藪裏で営巣するサギの数は、極端に少なくなったり多くなったりはしていないようです」と話す。
市街地に近い場所で集団営巣が見られる場所は府内でも珍しく、森方さんは「観察する場合は堤防や橋の上から、双眼鏡などで静かに見てほしい」と呼びかける。
写真=巣作りのために藪のてっぺんを飛び回るサギ(14日午前9時25分ごろ)
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