モミジの木の根元からお地蔵さんが出てきた? 京都府福知山市かしの木台の民家にあるモミジ周辺に、突如姿を現した小さな地蔵。モミジは20年前に家の持ち主の、亡くなったお母さんが植えたもので、「ばあばが見守ってくれている」と家族の守り神のようになっている。
■樹皮が盛り上がり形成■
お母さんさんは6年前に他界。生前はにぎやかなことが好きで、家族を照らしてくれる温かい存在だった。
苗木だったモミジは2メートル近くにまで成長した。お地蔵さんのようなものを見つけたのは昨年。少しずつ地上に出てきていて、今年になってからは手を合わせている姿に見えるようになった。
長さ10センチほどの大きさだが、穏やかな表情を浮かべ、額の白毫もある。家族みんなで、なでたり拝んだりしているという。
持ち主は「母が見守ってくれているのではないかと思います。おかげさまでみんな健康で楽しく暮らせています」と笑顔を見せる。
市植物園によると、「何らかの条件が重なって樹皮が盛り上がったものと考えられます。樹木は傷や剪定の切り口も肉が盛り上がってふさごうとする。カエデ類は肉上りが良好な樹種でもあります。珍しいことではないけれど、形が面白いです」という。
写真=合掌する地蔵のように見える樹皮
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