京都府福知山市三俣の上六人部小学校と下地の中六人部小学校を、上松の下六人部小学校に統合する動きが加速している。2年前から上、中両校PTAなどが協議してきたもので、統合を検討する組織の代表者ら6人が30日、市と市教委を訪れ、1年後の2018年4月の統合を求める要望書を提出した。
両校とも、1950年代には250人から300人近くの児童が在籍していたが、少子化で児童が減少。今年度は上六が35人で新年度には複式学級が予定され、中六は31人で今年度は5、6年生が複式学級だった。
こうした中で、2015年に上、中両校のPTAが、子どもたちにとってより良い教育環境を整えたいと、下六小(364人)との統合の方針を決定。その思いに地元も賛同し、自治会長協議会長や地区公民館長らでつくる上六小統合検討委員会(今川良成代表)を昨年6月に、中六小統合検討会議(細見充代表)を2月に立ち上げた。
30日は、それぞれの代表や検討委員の両地区公民館長、上、中両小学校PTA会長が市役所を訪れ、大橋一夫市長と端野学教育長に要望書を手渡した。
要望書には統合希望日のほか、スクールバスの運行▽統合後に廃校となる学校跡地の有効な活用▽統合後も小中一貫校を視野に入れた教育環境の実現などを記載している。
要望書を受け取った端野教育長は「保護者や地域の人の思いを重く受け止めて、18年4月には統合が整うように最善を尽くしたい」と話した。
写真=端野教育長(左)に要望書を提出する今川代表(中央)と細見代表
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