京都府福知山市東羽合の市消防防災センターの来館者数が29日、延べ5万人に達した。市消防本部（鈴木秀三消防長）は記念イベントを開き、節目の来館者となった惇明小1年の足立稟天君を祝福し、記念品を贈った。

　足立君は、旭が丘の丘児童センターの催しで小学1年から5年までの7人とともに見学に訪れた。防災設備などが展示してある2階の入り口前で消防本部職員、オリジナルキャラクターのジューケイキマンらに拍手で迎えられ、足立君には福知山消防署の高橋秀樹署長から、懐中電灯や非常食などが入った非常時持ち出しセットが贈られた。

　さらに、ほかの7人にも消防本部オリジナルのシール、ペンライトなどを記念品として贈った。足立君は「びっくりしたけどうれしかったです」と5万人目を喜んでいた。

　高橋署長は「施設を通して多くの人にいろいろな体験をしてもらい、自分の命は自分で守ることと地域で助け合うことの大切さを学んでもらえればうれしいです」と話した。

　同センターは2012年5月1日にオープンした。2階では室内に充満する煙の中の避難や消火器を使った消火体験、車への水圧の体験、防災設備の展示など、充実した設備が無料で利用できることから人気を呼び、市内外から多くの人が訪れている。


写真＝記念品を受け取る足立君（中央）