京都府福知山市三和町みわの長田野工業団地アネックス京都三和に、神社仏閣授与品製造の京奉株式会社(本社・京都市左京区、疋田聡社長)が進出する。生産と物流の新たな拠点とし、地元雇用にも意欲を見せる。18年8月の操業開始を見込む。アネックス京都三和への進出は10社目となった。
同社は、全国の神社仏閣から受託して授与品を奉製(製造)する。事業主体は100%子会社の京都奉製株式会社(同社長)で1974年創業。資本金は5千万円。現在の従業員数は290人になっている。
■障害者就労継続支援事業所を併設■
新たにアネックス京都三和の2区画計約1・3ヘクタールを約1億6千万円で取得。メイン工場は与謝野町にあるが、受注増に対応するため、工場を整備する。与謝野町のものを含む製品の検品・出荷を集約する物流倉庫も建てる。このほか、別の子会社で取り組む障害者福祉事業で就労継続支援A型事業所を併設する。総事業費は約6億5千万円。
5カ年計画で50人の雇用を計画し、地元採用にも力を入れる。
同社は「(三和町は)京都本社と与謝野町との中間地点にあり、利便性が高い。京都縦貫道の開通も大きい」とアネックス京都三和を評価。「福知山公立大学、京都工芸繊維大学への働きかけ、I・Jターンの受け皿などとしても地元雇用につなげたい」と意気込む。
京都市上京区の京都府庁で27日に土地譲渡契約締結などの調印式があり、疋田社長、山田啓二知事、大橋一夫市長らが出席した。
大橋市長は「雇用創出、地域経済活性化に貢献していただけると思っています。人材確保をはじめ全面的に支援したい」と歓迎した。
アネックス京都三和の用地販売状況は、28区画中13区画が売却済みとなった。面積では11・64ヘクタールで全体の37%。今年度は2社3区画の進出が決まった。
写真=調印式に臨む山田知事、疋田社長、大橋市長、神・府土地開発公社理事長(左から)
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