今月末で閉校となる京都府福知山市西小谷ケ丘、成美大学短期大学部(内山昭学長)の最後の卒業式が18日、土師のホテルロイヤルヒル福知山&スパで開かれた。式には卒業生12人(男性3人、女性9人)が臨み、閉校を惜しみながらそれぞれの道への一歩を踏み出した。
1950年に、前身の山陰短期大学が設立され、56年に京都短期大学、2010年には成美大学短期大学部に改称した。12年には介護福祉専攻が廃止となり、食物栄養専攻のみになった。閉校に伴い、今年度は学生を募集せず、2年生1学年だけが授業を受けていた。
式では、代表者への卒業証書授与に続いて内山学長の告辞があり、これまでの歴史をたどって説明し、「閉校にあたり、学長として大きな責任を痛感し、おわび申し上げます。短期大学部は卒業生の心の中で残り続けると思います」と語った。
卒業生代表のお礼の言葉があった。栄養士になりたいという強い思いを持って入学した志賀さん。実習や学園祭などを振り返り、仲間と築いてきた絆を胸に、感謝の気持ちを述べた。
あふれる涙をこらえながら、「充実した2年間でした。支えて頂いた周りの人に心からお礼申し上げます。最後の卒業生として学ぶことができたことに感謝し、将来に生かしていきたいと思います」と教職員らが見守る中で率直に思いを伝えた。
卒業生から成美学園へパソコンやプリンターなどの記念品を贈呈した。
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